中国軍幹部候補たちの合同結婚式の様子

　中国では先日建国記念日を迎え、各地で祝賀ムードに包まれていますが、その中でも特にお祝いムードあふれるのは意外にも人民解放軍海軍でした。東シナ海を管轄する艦隊部隊の幹部候補クラスの将兵たち八人が合同で結婚式を執り行ったのです。友人や同僚、家族に祝われながら結納の品を交換し、結婚行進曲が響き渡る中、新郎と新婦が手をつなぎながら歩く姿は世界中のどこにでも見られる普通の結婚式の風景です。しかしその後、軍歌と太鼓が響き渡り、共産党指導者と人民解放軍軍旗に八組の夫婦がそろって自己の生命を賭して国家国土を守るという “宣誓” をするところは、世界中でここだけの異様な光景だと思います。また、合同結婚式という形式をとり、それぞれのカップルが個別に式を挙げるよりか “安上がり” に済ませるという考え方は合理的と言うか、中国らしいのではないでしょうか。