中国の汚染物質が熊本を襲撃し、住民に外出を控えるように注意が出されたことに対する海外の反応

熊本県 大気汚染で注意喚起
大気汚染物質の濃度が健康に影響を及ぼすおそれがある一定の数値を超える可能性があるとして、熊本県は５日、外出などを控えるよう市民に注意を呼びかけました。これについて石原環境大臣は、「アレルギーやぜんそくの症状がある人は気をつけてほしい」と述べました。

中国では車の排気ガスなどに含まれるＰＭ２．５という極めて小さな粒子の濃度が高くなり、深刻な大気汚染が続き、日本でも影響が懸念されています。

環境省は、先月、ＰＭ２．５の１日の平均濃度が１立方メートル当たり、７０マイクログラムを超えると予測された場合に健康に影響を及ぼすおそれがあるとして、都道府県などが外出を控えるよう呼びかけるなどとした暫定的な指針をまとめました。

これを受けて熊本県は５日午前５時に、荒尾市で９１マイクログラムを観測したことから、県内全域で国の指針の数値を超える可能性があるとして、５日、指針ができてから県として初めて外出などを控えるよう市民に注意を呼びかけました。

また、山口県では４日午後４時から５時にかけて、山陽小野田市と宇部市で、８７から９０マイクログラムを観測し、県の西部に注意を呼びかけたということです。

各地で注意を呼びかけたことについて、石原環境大臣は５日の会見で、「健常者の方は大きな影響がないと思うが、アレルギーやぜんそく症状がある人は気をつけてほしい」と述べました。