米上下両院議員48名が日本のTPP参加に懸念を表明したことに対する海外の反応

Rio 1/43 デ・ディオン ブートン (1894) 蒸気自動車

 ついにTPPに交渉参加することが決定しました。日本ではJAなどを中心に大規模な反対運動が起こっています。一方で、アメリカでも日本とのTPPを反対する勢力が存在します。それは自動車、トラックなどを製造するメーカーたちです。彼らは自動車は薄利多売産業であるので、日本車の関税を少しでも下げると、輸入日本車がアメリカの自動車市場に流れ込み、そのせいで自分たちの利益が吹っ飛ぶと心配しているのです。このような事態を憂慮する合衆国上下両院議員48人が連名でオバマ大統領に日本の参加に懸念を表明しました。このことに対する海外の反応がありましたのでまとめて紹介します。


自動車市場は閉鎖的 米民主党議員団が懸念
 安倍首相のTPP(=環太平洋経済連携協定)交渉参加表明を前に、アメリカの与党・民主党の議員団は14日、日本の参加がアメリカの自動車業界に与える影響を懸念する書簡をオバマ大統領に提出した。

 この書簡は、民主党の上下両院議員48人が連名でオバマ大統領に提出したもの。書簡では、日本の自動車市場が安全などをめぐる規制も多く極めて閉鎖的で、アメリカの貿易赤字の大きな要因になっていること、市場開放を求める交渉はこれまでも失敗に終わってきたことなどを指摘している。

 その上で、日本からの輸出車にかかる「2.5%の関税の撤廃は日本に大きな利益をもたらし、アメリカの雇用を奪うことになる」として関税の維持を求めている。また、「欠陥のある一方的な合意は、重要な日米関係の強化にはつながらない」とクギをさしている。



 


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米上下両院議員48名が日本のTPP参加に懸念を表明したことに対する海外の反応:


・アメリカの自動車メーカーは世界と競争していない。


・アメリカの自動車メーカーと日本の農家は性質が似ているな。彼らは国家の庇護が無いと自分たちは生き残れないと思っている。


・アメリカの自動車メーカーは日本人向けの自動車を作っていないからなあ。


・アメリカでは既に多くの日本の自動車メーカーが自動車を生産している。TPPで関税が無くなれば、アメリカよりも人件費の安い外国に工場が移転する。そのことを懸念しているんだろう。


・日本のコメ農家とアメリカの自動車メーカーを一緒にしてはいけない。日本の米の輸入関税は700%だが、アメリカの自動車の輸入関税は2.5%しかない。


・トヨタ・ホンダ・ニッサンはGM、フォード、クライスラーよりもアメリカ国内で自動車を生産しているんだけどな。


・アメリカ国内で製造するメリットが薄くなるからだろ。日本のコメ農家に比べたらまだアメリカの自動車は競争力があるだろ。


・賛成する人より反対する人の方が多そうだからTPPなんて止めにしてはどうだろうか。



翻訳:しょぼん
出典:48 U.S. lawmakers sound alarm on Japan joining TPP talks
 
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